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4輪モータースポーツ総合 に参加中!
3月27日(水)は、某大学のものづくり最先端の現場、
学生フォーミュラ
の空間におじゃましてきました。



全日本学生フォーミュラ大会とは、
ウィキペディア Wikipediaによると、

2003年に発足した、学生による
自作レーシングカー(フォーミュラカー)
の競技会です。
主催は、社団法人自動車技術会
発祥は、1981年に米国で始まった
フォーミュラSAE Formula SAEです。

フォーミュラSAEに関しては、
上智大学 学生フォーミュラ Sophia Raicingの
公式サイトに詳しく記載があります。
SAE:Society of Automotive Engineers



マシンの規定として、
オープンホイールのフォーミュラスタイルの四輪車両、
4サイクルピストンエンジンで排気量610cc以下、
オリジナル設計の過給器装着可、
などが決められています。
他に、日本大会のローカル規則もあります。

今年の第11回大会は、9月3日(火)〜7日(土)に
静岡で開催されます。

早い時期からマシンの製作を完成させるのは、
一刻も早く走行練習を開始したいためだそうです。
プロのレーシングチームなら、
プロのドライバーに乗ってもらうところ、
ドライバーはあくまでも学生たちから選出し、
練習を繰り返して、マシンの状態を細かく、
煮詰めていきます。
細かく根気のいる、途方もない作業です。
そこが学生主体のモータースポーツの
いいところでもあります。



設計の自由度は大きいので、団体によっては本格的に
カーボンモノコックを採用するところもあります。

今回訪問した大学の学生フォーミュラも、
株式会社 フジナミ(現 株式会社 N.A.C.T.)の
一流のカーボン技術を授かり、存分に発揮していました。

数日前に完成したカーボンモノコック。
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学生フォーミュラ専用の、オーリンズ OHLINSのダンパー。
ただしそれ以外の部品は、
ほとんど学生さんたちの手作りです。
失敗を重ねながら切削、加工します。
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マシンは、カートと違います。
一台の動く車を一から製作すること、
偉大な作業です。
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作業をする学生さんたち。
側に人が立っていてもわからないくらい
集中されていました。
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授業のない休み中でも、
自宅に帰らずにほぼ徹夜で作業されているそうです。
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全日本学生フォーミュラ大会 参戦の功績。
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工学部の学生さんだけで構成されているのではなく、
文系からも多くの方々がやってくるそうです。
それぞれの得意分野で、学生フォーミュラの
技術分野やマネジメントを担当することが
多いようですが、
今まで自分でも気づかなかった才能を
生かせているかもしれません。
また、こういう苦労を乗り越えた自信は、
社会人になったときに必ず役に立ちます。

訪問した某大学の学生フォーミュラに関わる
方々の中には、女性もいらっしゃいます。
今年2年生になるそうですが、
2014年の静岡、オーストラリアの大会出場を目標に、
設計/企画/製作など、先輩たちのお手伝いも含め、
日々、努力されています。



学生フォーミュラとは、学校や団体にもよりますが、
単位も修士号ももらえるわけではありません。
特に訪問した大学では、担任の講師は存在しても、
細かく指導するわけではありません。
費用は大学の負担ですが、
校内のメディアに大きく載ったり、
大きな功績として残るわけでもない。
規模ややっていることは大きいのですが、
部活動やサークルと同等の扱いです。

遊んだり寝る時間を惜しんで、
なぜここまで熱くなれるのか。

全日本学生フォーミュラ大会は、
下記内容で開催されます。
卒業された大学の活躍に注目されてみては
いかがでしょうか。



第11回 全日本 学生フォーミュラ大会
〜 ものづくり・デザインコンペティション 〜
開催日:2013年9月3日(火)〜7日(土)
会場:エコパ(小笠山総合運動公園・静岡県)
公式サイト
公式ブログ
開催概要
大会規則(PDF)