個人的に、今年耳についた言葉で印象的だったのは
「忖度」
です。普段はあまり聞き慣れないし使っている方を
見たことはありません。

大正3(1914)年発行の「日用いろは新辞典」には
ひとこと「推測」とあります。
紙面の都合もあったのでしょうが、
それほど複雑な用途はなかったようです。
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さらに昭和53(1978)年発行の旺文社の「故事ことわざ辞典」には、
「他人の気持ちをおしはかること」とあります。

ところで新聞は事実だけを伝えるものですが、
(少なくとも自分はそう解釈しています)
どの新聞でも、中の人たちの本音と言える部分を
垣間みることができる欄があります。
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「忖度」とは、単に人の気持ちをおしはかることであり、
上記の赤線部分がすなわちそれですが、
個人的にはなにかモヤモヤした気持ちが残りました。

自分は同じ映像を見た限りでは、少なくとも不安の影は
見当たらなかったし、おにぎりはおいしそうでした。
見方というのは個々に異なるものです。

例えば、雲や鳥、飛行機を指差して、
「あれはぜったいUFO! 未確認飛行物体です!」
と叫ぶ人がいたとします。

自分がそう思っているだけでなく、
その場にいる人々にもそう思わせる(混乱させる)
強引さがあると、驚きを通り越して怖い気がいたします。

気の弱い人なら「そうなのかな」と信じてしまうかもしれません。
そうならないためにも、冷静に状況を判断する力を
しっかりと身につけていたいものです。