祭日が雨でなければ国旗を掲揚するが、
弔意を示す際はどうするか。

「半旗」ができない場合、
一般的には「弔旗」と言って
一番上の金のボールを黒い布で覆い、
黒く長い布を国旗の上に装着する。

恥ずかしながら自分は知らなくて、
弔旗はネットで買える!と気づいた時は
すでに国葬前一週間を切っていた。
間に合ったとしても雨では掲揚できない。

そこで、もし、27日に雨が降らなくて、
前の日までにハンドメイドショップの
近くに行く機会が発生して、
ワゴンの中の安売りのハギレに
最適な黒い布があればミシンで作ろう。
もしなかったらあっさりやめよう。
と決めた。
選択肢はゼロかイチしかない。

そして国葬前日。
あるハンドメイドショップの近くに行く
用事ができて、安売りワゴンの中に
黒のサテンのハギレが売っていたので、
買って帰った。
これはGO!の流れだ。
自信がないとか言っている場合ではない。

そして国葬当日の朝。
大急ぎでミシンで製作した。
家庭科の教師が見たら
ダメ出しの嵐だろうが、
近くで見るものではないので
この際気にしない。
1時間近くでなんとか完成した。

故人は
「あきらめない」
ことを教えてくれた。
あきらめないで作ってよかった。

ところで近隣には、
「なんで葬式に16億もかけるのよ!」
と憤慨する奥様方がいる。
みんなの幸せ・平和のために日々
努力しているように見えて、
自分の考えを強引に押し付けて
人を動かそうとする、
迷惑な方々である。

自分が弔旗を掲げることで
今後の近所付き合いに
支障をきたすかもしれないが
気にしない。

思想や価値観というのは
一人一人異なる。
合わなくて当然であり
無理に合わせるものではない。
それで人が離れていっても仕方ない。

自分で考えて行動することを忘れたら、
彼らの思う壺である。
あなたたちの言う通りにはならないよ、
とさりげなく主張するためにも、
自分は弔旗を掲げる。
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